特別支援学級から特別支援学校に入学して早2ヶ月が終わろうとしています。
わたしも、息子も支援学校に慣れてきて、毎日楽しく通えているので本当にありがたい限り。
前の記事でも書いていますが支援学校と支援学級では、相当な差があることがわかってきました。
そもそものスタートラインが全然違う!ということをひしひしと感じています。
今日は、そんな「支援学校ここがすごいよ!」という話を書いていきますね(^^)/
転校後すぐに書いた比較記事≫
実際に転校してみてわかった特別支援学級と特別支援学校の違い
追記しようかと思ったのですが、長くなるので新しく書きました。
支援学校のスタートラインはこんな感じ
わたしがびっくりしたことをいくつかあげてみたいと思います。
- 遠足のスケジュールが大きな写真で順番付き、めちゃくちゃわかりやすい
- 当然、視覚支援はスタンダード
- ボディーランゲージを取り入れている
- お友だちとトラブルがあった際の対応が敏速
- 先生の知識の差、対応レベルが高い
- 学校で感覚プロファイルを取れる
- 支援シートの内容が豊富で細かい
- 専門用語を使っても全て通じる
- 発作時の対応が完璧、詳細レポートをくれる
- 息子オリジナルの緊急対応マニュアルがある
- 理学療法士、心理士常駐
- 疲れを的確に察知して昼寝させてくれる
- 福祉事業所一覧がもらえる
- 相談支援も学校で相談できる
ちょっと書くつもりが…
こんなに書いてしまったw
でもこれ、本当なんです。
地域の先生もすごく「頑張る」って「できる限りのことをします」って言ってくれたんだけど、正直これは学校全体の許容力の差でもあり、専門であるという部分で受けられる支援体制が全く違うのは、もう致し方ないと思う。
支援学級が悪いんじゃないよ。
本当に決まった枠の中でできることが限られているからきっとどうしようもできない。
知識や経験値も違う分、先生方や学校側の持っいる引き出しの多さも全然違う。
このあたりは強く感じていてやっぱりスタートが違うと今後の伸びも違うのか!?という感じ。
やっと慣らしが終わった感
今は「慣らしが終わった」そんな感じです。
学校側からは「まだまだ、うまく対応できないこともある」とのことだったんですが、こちらは全くそんなことは感じません。
息子も「学校は楽しいところ」となっているみたいで、すごーくすごーくありがたい。
やっぱり、視覚支援スタンダードは障害児にとっては必須です。
支援学級でももちろん視覚支援は取り入れていたけど、レベルが全然違います。
簡単に支援学級と支援学校の違いで感じたことをまとめると、
地域の学校は全体が主で、そこから支援学級へ「個」を取り出して指導するイメージだけど、支援学校はそもそも「個」がスタートであり、そこから主である全体をつくっていくイメージ。
地域の学校も「個」が主体であるならば、インクルーシブ教育!なんて掲げることもできるのかもしれない。
でも現状、真逆の状態にいるので障害児が伸びるかどうかは、その子の適性になってくるのかなぁと思っています。
支援学校に行ったら地域の学校と交流は無くなるの?

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これ、わたしもちょっとだけ気になっていたのですが、わが家の自治体では「居住地交流」という名目で子どもの本来の学区の小学校に交流に行くことができるそうです。
基本的には学期ごとに1回(うち2回は支援学校の先生付き添いありで、付き添いがない場合は親同伴)
希望すればもっと行けるそうなんですが、親が同伴するという条件があるようなのでわが家は学期ごとに1回ということでお願いしました。
その交流も午前だけや1日、ちょっとしんどそうになったら途中で帰宅なんていう柔軟な対応もOKとのこと。
わが家はもともと地域の支援学級にいたので、そちらの先生も楽しみにしてくれています。
決定的に違うのは受け皿の大きさ
たぶん、ここが一番支援学校に通うメリットなんじゃないかなぁと思いました。
例えば、うちの息子が他害が出てしまったときに、「こんなことがありました。気を付けて見ていきます」だけではなくて、さらに「こういう対応をしてみようと思っています」「感覚の部分のつまづきからくるものかもしれないので感覚プロファイル(感覚の特性を知るためのチェックシートのようなもの)をやってみましょう」など、すぐ具体策につながる。
他にも…
- 目的地の公園にたどり着くまでに大好きな「踏切」があったときに、息子が自分で折り合いを付けられるようにサポートしつつ切り替えを待ってくれる
- なにか家で困ったことがあったときに、学校に常駐している専門家にいつでも相談できる
- PTAも基本、みんな大変な家庭なので、できる人がゆるくやっている感じ
- 学校の予定がわからなくて困らないよう、月間予定、子供向けのイラスト入り習慣予定を毎週、出かけるときには詳細なスケジュールを写真付きで用意してくれる
担任の先生の判断でできる指導の幅も大きいと思いますし、なにかあったときという一番親として悩んでしまうようなことに対しての受け皿が非常に大きい。
子どもの支援だけでなく、親へのサポート、負担が大きいことへの理解がすごくあるんですよね。

1045373 / Pixabay
何度も言いますが、支援学級の先生が悪いんじゃないんです。
地域では対応しきれないことがとても多いっていうだけなんです。
教育委員会の方は、支援学校のように個別の対応をするのが支援学級の務めというような言い方をしていたけど、適切な数の人員を配置してもいないのに、どう考えたってここまではできるわけがない。
知的に問題なく、交流も行けるようなお子さんなら支援学級で必要なときに個別の支援を受けてどんどん伸ばしてあげたいと思えるけれど、知的重度~になってくると支援学級判定になることもあるし、支援学級でも過ごせるけれど「間違いなく支援学校の方が伸ばせる」と思う。
圧倒的に子どもにとって「わかりやすい」から。
圧倒的な受け皿の差で子どもの対応力が違うから。
とりあえず、今の時点で感じていることは以上です。
当然ですが、学校によって差はあります!
なので支援学級にしても支援学校にしても何度も見学して、何度も話をしていくことが大切。
忙しいし大変だけど、長く通うところだからこそ、そこだけは妥協しないでほしい。
何度も行ってみることで学校全体のイメージや許容度がある程度見えてくると思います。
子どもも体験や見学も学校側に言えば割と何度かできそうな感じでした。
わが家の息子は3回行ったかな?
学校行事なんかも先生と話ができるし、普段の子どもと先生の関わりが見れるのでおすすめです。
転校希望していたり、支援学校入学を希望されるパパママのお役に立てますように。