子どもの発達

言葉が遅い…指差しはできていますか?指差しの重要性とは。

言葉の遅れが気になった時に注意して見てほしいのが「指差し」
1歳半検診でも指差しの項目がありますが、実は指差しにはとっても重要な意味があるんです。

指差しの種類と指差しでわかることをまとめてみます。

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指差しでわかる発達のポイント

指差しが発達の目安となる理由は「共有したい気持ち」が発達しているかどうかを確認できるから。
そう、コミュニケーションの基礎の部分でもあります。

自分が見たもの、興味のあるもの、誰かが興味を持っているもの。
共有したいという気持ちが発達していなければ、「伝えたい」にはならないのです。

その「共有したい」にたどり着くまでの発達のステップがとても重要なんです。

二項関係と三項関係

赤ちゃんは生まれてすぐは泣いて欲求を「一方的に」伝えます。

しばらく経つと「ママ(パパ)があやすと笑う」という二項関係へ
【ママ(パパ)- 赤ちゃん】

「おもちゃ等などを持って遊ぶ・楽しむ」という二項関係
【赤ちゃん - 物】

「ママに物を指差し」てほしい見てと伝える三項関係へと発達
【赤ちゃん - 物 - ママ】

まずは、「物と自分」だったり「物と人」の二項の間で赤ちゃんの「気持ち」が動き、それを三項に当たる誰かと「共有したい」と思うことで三項関係の発達につながっていきます。

こうした発達の過程を見た時に指差しがひとつの目安として重要な役割を持っているため、「指差しをするかどうか」ということが子どもの発達において重要なポイントとなっているのです。

この三項関係が成り立ち、「共有したい気持ち」の対象が物から言葉に変わることで言葉のコミュニケーションがぐんぐん発達していきます。

二項関係-共同注意の力

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指差しをする段階の前にお子さんの視線の動きを見てみましょう。

赤ちゃんはママ(パパ)との関わりの中で自分と相手がいることに気付き、だんだんと二項関係が発達していきます。
おもちゃを発見して遊んだり、ママと微笑みあったりとアイコンタクトを送り合う中でその関わりを深めていきます。
一番最初のコミュニケーションの土台です。

そこから首を自由に動かして色んな物を見ることができるようになると、ママ(パパ)が何かを指差した時その先を追うようになっていきます。
相手の視線の先に何があるのかを見ることは「相手の興味関心を理解・共有しよう」という力が育ってきている証拠。

また、赤ちゃんが何かを見つけた時や、何かが欲しい時にママ・パパの方を見ているかどうか確認してみましょう。
「伝えたい・共有したい」という気持ちが育ってきていると「何かを見つけた時」にママ(パパ)に対してアイコンタクトを送るという行動につながっていきます。

指差しが出ていない場合、こういった力がまだ弱い場合があります。
自閉症のお子さんがコミュニケーションの部分の発達が緩やかであることは、こうしたアイコンタクトの弱さからも見て取ることができます。

指差し-4つの種類

  1. 自発の指差し-見つけたものを「あっあっ」と言いながら指差す 
  2. 要求の指差し-自分の欲しいものを指差す
  3. 叙述の指差し-おもちゃなどを「あっあっ」と言いながら指差し、ママを見る
    (感動の指差しとも言われます)
  4. 応答の指差し-「〇〇はどれ?」に応じて指差して教える 

指差しには4つの種類があり、1歳半検診で聞かれるのは4番目の「〇〇はどれ?」という指差しについてです。
この応答の指差しができる段階でいうと三項関係が成立しているという状態に当たるので1歳半で三項関係が成立しているかどうかということが目安になるのかなと思います。

手差しや中指を使う

指差しもお子さんによっては、手で物を指す「手差し」をするお子さん、人差し指ではなく中指等を使って差すお子さんもいます。

うちの息子も初めは「手差し」でした。
指差しには手先の発達も関わってくるので、どうしても個人差が出てきます。

ここまで読んでいただいていれば、おわかりかと思いますが「人差し指で差す」ということよりも、そこまでの心の発達を見ていきますので手差しでも中指であっても上記の関係ができていることが大切です。

指差しを増やすために家庭でできることは?

serrano1004 / Pixabay

指差しが増える=「共有したい気持ち」が育っていること。
ですから、そのための関わりをしていけばいいんです。

何も難しいことはなくて、日々お子さんとの時間の共有を心がけていくだけ。

お子さんの目を見て微笑みかけること、物を指差して話しかけること、感動を伝えること。

わたしが一番、大切だと思っているのはお子さんの興味・関心のあるものをまずは共有すること。
お子さんの見るもの、触るもの。
その視線の先を見てどんどん言葉を乗せていきましょう。

まずはこちらが子どもの世界を理解するところから始めていきます。
「理解してもらえる・認めてもらえる」という経験は心を開きます。

信頼関係をしっかりと築いて、コミュニケーションの土台をつくっていけば、いずれ指差し・言葉へと発達していきます。

 

お子さんとの「今」を大切に心の根っこの部分を育んでいきましょう。

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うみ
シンプルに心のゆとりを目指す二児の母 「発達障害・自閉症児」の子育て記録